5月19日(木) 重機遠隔操作プレ大会 報告(山武市)
2022年5月19(木)に、千葉県大多喜町で開催された「e-建機チャレンジ大会プレ大会」というものを、友人の紹介で知り見学させていただきました。簡単にいうと、キャリアダンプカーやショベルカーなどの重機を遠隔操作でいかに正確な仕事を素早くするかという大会です。目的は、遠隔操縦の社会実装化の検証、新しい人材創出の可能性の検証、災害救助・災害復旧支援の検証です。本大会に向けての安全、運営の検証も同時に行うものでした。
具体的には、メイン会場の老川小学校(現在は廃校)でオペレーターが画面を見ながら、模擬重機運転座席のレバー等を操作して、約1.5km離れた山奥にある筒森AIセンターで実際に動いている重機を制御するというものです。ネット環境があれば何キロ離れていても理論上操作は可能です。
大会が始まる直前に、全く予想できなかったトラブルがあったとお話を伺いました。WIFIでの遠隔操作ですが、スマホを身に着けた多数の関係者がメイン会場に集まったためWIFIがうまく機能しなかったそうです。理論だけでなく現場主義の大切さを勉強しました。今回WIFIを使っていますが、WIFI環境はエリア内で使える幅が決まっていて予想以上の来客者様の携帯でそれらを占有してしまったのが原因でした。大規模な災害現場、避難所等でも色々な通信機器が使用されることで、同じような現象が起こる事が想定されます。
主催は、一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会事務局(TDBC),一般社団法人千葉房総技能センターで、約30社の企業が参加協力しました。
(今回は「プレ大会」ということでしたが)本大会は、2022年10月と伺っています。そのときは東京のメイン会場から、千葉の山奥の重機を動かすそうです。夢が膨らみます。仲間が増えます。
山武市支部長 松浦照雄