11/2(土) 親子防災キャンプ四街道2025(四街道市)

本物の指定避難所を使用した体験型防災研修「親子防災キャンプ四街道」が四街道市立和良比(わらび)小学校で開催され、今年度は四街道市域以外の船橋市や千葉市、習志野市などからの参加もありました。当会は例年同様、指導面の支援を致しました。
(主催 わらび子ども会 後援 四街道市・四街道市教育委員会)

今回は研修を通しての災害想定をこれまでの「地震」とは趣向を変えて「風水害」として開催。豪雨や土砂災害の「災害VR体験(協力: 千葉県)」から 自分でハザードマップ(インターネット接続)を確認し「マイ・タイムライン」の作成実習までの一連の展開とすることで参加者の理解を深めました。

キャンプ冒頭では災害救助として初めて専門家によるロープレスキューを実演し、参加の子ども達も実際に救助される体験をしたほか、「災害時のデマやフェイクニュース」「ラジオのFM化と情報」など、通常の防災訓練等では実施が難しい「防キャン」ならではの深掘りのあるテーマも行うことができました。

さらに、今回の防災キャンプでは 特別企画として、「防災×フードロス社会問題」の実践を行いました。

これは先に岡山県で開催された、フードロスと貧困問題に取り組む廃棄食材を使用して作られた缶詰「コノヒトカン」を活用し、社会課題を解決する新しいアイデアを学生が考える「第4回 コノヒトカン 1000缶プロジェクト・社会課題解決アイデアコンテスト」に入賞された、四街道市の 千葉敬愛高等学校リアビズ同好会 の皆さんが、この活動を防災活動・避難所の食事に活用する試行実践の場として、ご相談いただいていたものです(当会および四街道市防災士連絡会がサポートしました)。

避難所での非常食(カレーライスの炊き出し)に、栄養のある食材(缶詰)をアレンジすることで、いつもの避難所カレーの美味しさが激変したことに一同驚きました。

「コノヒトカン」は 肉と魚それぞれを一流シェフが調理した食材を使用しているため美味しさは折り紙付き。栄養価も高く、避難者の満足度が向上した興味深い結果を目の当たりにしました。避難所での「数日目以降の食事」として実際に炊き出しができるのか、避難者に提供する方法は、よい美味しい活用法は?  などいろいろと試行することができ、非常食から発展する「食と防災」の分野に 新しい学びが得られました。

四街道市 島田記

特別企画「コノヒトカン、想いのバトンを、未来の防災へ!」
避難所の食事として提供されたアレンジレシピは、調理から喫食へのダンドリやアレルギー対応など、関係者間での事前打ち合わせを行い安全に実施されました。

「おいしい!」避難者(キャンプ参加者)が笑顔に↓